« ワンダと・・・ | Home | Macromedia Lab 日本語ブログ »

Nov 012005

PIP考

忘れないうちにPIPについて色々書いておく。
奇しくも同じ事務所内で8eightの制作も進行していたので、結構色々なノウハウは溜まったんじゃないかしら?
on2 VP6の描画負荷とか手探りの状態で突き進みましたが、データサイズはともかく、描画負荷はできるだけ分散できるように地味に頑張ってみた。(それでもやっぱマシンの性能にものすごく依存する)
これからPIP制作に入る人とか、少しでも役に立てば幸いです。

以下気づいたこと

・制作時間は映像処理、エンコードなどで今までの倍ぐらいの時間が必要。また制作中の動作確認も時間軸に囚われる部分が多いため非常に時間がかかる。大体普通に考える1.5倍から2倍の時間を見ていたほうが無難。
・撮影の時にはコンテ、デザインをほぼFIXした常態で臨むべき。撮影現場でPCにすぐ取り込みデザインに落とし込んでチェックしながらやるぐらいじゃないと駄目。映像は取り直しできない。映像ベースで辻褄あわせると破綻すること多し。
・服などはあまり繊細な色調変化がないものじゃないと減色処理できない。
・映りこみの激しいサーフェイスはキー抜きで手間取るので避ける。
・映像は極力アルファの範囲を小さくする。描画処理の負荷が半端じゃない。
・on2 VP2はフレーム間の色変化の多さをみて効率化を図っているっぽい。
・出だしにいきなり長尺の映像を入れないw
・人間の映像をつなぐことは限界がある。負荷的にみてもそこはシーン展開的に割り切るべき。もしくはそうならないようなデザインにしたほうがいい。シーンを繋げるってのは遷移の際の気持ちよさを見せる部分なのに、そこを見失い、つなげることを優先させてしまうことがある。無理してつなげて気持ち悪いよりも、他の方法で気持ちのよい展開を考えたほうが効率的な場合もある。
・Flash内での時間制御をかなり練りこむ必要がある。特に他方向遷移のコンテンツでシーン連結遷移の場合はかなり慎重に。全体の時間管理が色々な要素にシフトするので、条件分岐がものすごく増える。その辺をどこでどう管理するかを結構きちんと練りこまないとえらいことになる。
・アルファ抜きFLVを要素として配置したシーンでは極力複雑な形状のものを動かさないように。特にアルファを保持する要素などは排除。すごい負荷があがる。
・映像の処理はHDから一発目の変換がキモ。アレをミスると以降どんなに頑張っても限界があるw
・音レベルの調整も忘れずに。
・FLVの逆再生は全然動かない(seek時間が遅い)
・FLVのループもできるだけ避ける。フレーム1に戻ったときに初期化されてseekするっぽい。再生負荷が一瞬あがる。タイムライン伸ばしてそっちでループさせたほうが安全。
・この辺お金があればFCSとかの方が効率的な気もするのだけど、ストリーミングからどのように全体の時間制御系を叩いていくのか?は悩みどころ。実際FCSからのストリーミングでseekで呼び出した際にいくばくかの時間のずれは発生するので・・。
・実際オーサリング時には、映像FIXしたものではなく、簡易で尺だけ調整したものをもらって平行ですすめないと時間が足りない。
・できるだけシーン分岐は少なくw
・映像素材のネーミングルールはできるだけ固めておく。ファイル数が増えすぎて管理できなくなるw

技術系的にはざっとこんなところでしょうか?また思い出したら追記します。
 
あとはPIPという手法について思うことも書いておきます。
個人的には解説系とかよりもやっぱギミック系要素としての使い方に魅力を感じる。なんというかデータ量に対しての情報量の少なさってのは映像の種類による部分が大きいので、その辺やっぱバランス取らないとある意味嫌がらせみたいになっちゃう。その情報量ってのは特に伝達事項の多さだけではなく、小西真奈美の日めくりとかああいうパーソナリティに基づいた価値によっても変わってくるので、映像を作るときにその映像がデータサイズに見合った価値をもっているか?をキチンと判断して使用しないとちょっと辛いことになるのかもしれない。まぁそれでもただオレの中では10巻あるビデオをPC内で選択できるってだけに思えたりもするのですが・・・。
その辺映像をそのまま映像として見せるのではなく、もっと表現要素としてうまく消化していく必要があるのかもしれません。できるからやる。ではなく、できるけど、今ここに必要なのはここまで。と言う風に全体のバランスをみて判断していくことが重要かと。
yugoさんのamanaとかはその辺全体のバランスがキチンと取れていてさすがだなぁと思いました。
 
これからFlash制作に占める映像的な要素の割合は増えていくかと思いますが、有効的かつ、効率的な方法を考えていく必要あるかなと思います。
 
あ、あとFlash8について

・ブレンドモードを適用したアルファを含む要素とかsafariのプラグインで色化けすることがある。
・ライブラリ要素を他のFLAにコピペする際にライブラリのフォルダ情報を保持しない。ライブラリからライブラリへコピーしてから使用すると大丈夫。
・ムービークリップエクスプローラーはウソツキw
・ライブラリの使用数もウソをつくw
・よくハングするw
・video encorderはかなり便利。CPU負荷も低いのでキュー溜め込んで一気にバックグラウンドで流すのがベスト。
・xml obejctのonloadのfalse判定ができないっぽい。(これはすぐ解決されるか?)
・テキストのシャープとか使うとtweenの際の負荷が高い。またアニメーション優先とかのときと表示座標が若干ずれる気がする。
・colorTransferとかあの辺使いやすいんだけど、classへの埋め込みがよくわからない(;´Д`)

ってな感じかな?誰かの助けになるのかどうかわからないけど、一応書いてみた。

4 Comments

だいぶためになりました。

昔のCD-ROMとかでよくみられるものがそのままウェブになっているようなものをたくさん見かけるんだけど、ここらへん最後まで見させるためには手法よりアイデアとか構成とかそういうのが面白いかどうかかすべてなような気がします。

映像コンテンツ自体が普通に使われるようになると、これからどういうたち位置でやるかとか、てか食っていけんのかとか考えちゃうな。w

いやー純粋にオーサリングだけ考えるとすごい効率は悪い気がしる。最後のオーサリング部分に流れ込む要素が多岐にわたる分、オーサリングに集中できないというか・・・。いわゆるパワーファイト系の典型的な案件になるんじゃない?別に技術的にどうのこうのなくっても時間さえかければできちゃうみたいな・・。そんな印象かなー。
ま、映像って言って肩肘はる必要はないんじゃん?あくまで要素のひとつとして今までどおりの臨機応変な距離感で接していけばいいんじゃないかな?
>昔のCD-ROMとかでよくみられるものがそのままウェブになっている
返す言葉がないというか・・。すんません。
インターネットである意味がすでにブラウザで見れるモノってだけの部分になっちゃいかねなくって非常に危険だなあって感じましたよ。剥製を売っても仕方がなくはないけれど、できれば新鮮なものの方がこの世界でやってる方としてはモチベーションを保って意義を見出せるというか・・。それがたとえ自己満足だったとしても・・・(多分)
PIPは色々考えさせられましたよ。呑まれていくか?呑み込んでいくか?その辺の分岐点かもしれないし、あえて踏むべき絵でもないのかもしれないし・・。

いつも覗くばかりでしたが、今回は丁度PIPの勉強をしているところだったので、
ためになる話が聞けて興奮して書き込みました!!
ありがとうございます。

少しでもお役にタテレバー。

Leave a comment

Search and Archives