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Mar 092008

自分のためだけではなく、誰かのために

丁度今現在名古屋国際女子が行われており、先ほど先頭が折り返しを通過した。

注目の高橋尚子が参加ということで、マスコミは彼女を中心にしてこの大会を盛り上げてきた。感動のフィナーレを演出するために伏線は張り巡らされていた。

が、すでに高橋は序盤から先頭集団から離脱してしまっている。
皮算用をしていた人たちは臍をかむ思いだろう。

で、今大会前に放送されたテレビのレポートの中で(松岡修造がレポートしていた)高橋尚子が語った大会への意気込みとして
「みんなに諦めなければ夢はかなうのだということを伝えたい」
というような趣旨のことを話していた。(もう少し義務的な言い方だったかもしれない)


これを聞いた時に一緒に見ていた嫁に
「いやー、こんな誰かのために走るとかそういう意識がもてるなんてすごいやね」
というような話をしていた。

美談としてはとてもありだ。
ただまぁ結果が出る前にそれを言ってしまうと、だめだったときに
「どんなことでも頑張ってもできないことがある」
ということを伝えることなるから、微妙だなあと・・・・。
(ま、現実だからいいのですがw)

ただ、こういう目標を持つ意識自体が、マラソンというものを観客も含めて構築されているエンターテイメントとして認識している訳であって、そこが高橋尚子がマスコミに受けた理由でもあるのだろう。小出さんとの離別にこの辺の理由が絡んでいるというような話は良く聞くが、彼女は演者としての道を選び現状に至る。


日本のマラソンの選手が自分以外の他者のために走るとしても、せいぜい家族か関係者どまりである。そこを日本国民を対象にしてマラソンに挑む、しかも伝えるべきメッセージを持って・・・。
そして練習メニューはコーチはつけず、自分で組む。
とても大変だろうと思う。
とても走ることに集中できないのではないかと感じる。
しかしこれで優勝すればマスコミには北京も含めて年末あたりまでのご馳走が手に入る。


結果論から言うと、駄目だった。(まだ優勝してないから確定ではないが)
どーしてこうなったのか?

高橋尚子にエンターティナーとしての素質があったからか?
高橋尚子の顔がかわいかったからか?
高橋尚子がまじめだったからか?
小出監督がお金にうるさかったからか?
マスコミが彼女を躍らせたからか?

いや、多分違う。
シドニーで優勝したときに、
われわれ日本国民が
彼女に
自分たちの
鬱積した軋轢から来る不満

解消する役目

押し付けたのだ。


と無理やり、自己も含めた大衆批判の方向に持っていくと、
なんとなく最近流行のそれらしい形で話が丸く収まる。


実際は
「高橋尚子が駄目だった」
ではなく、
「他人の方が早く走った。」
というだけである。

ただそれだけである。

そして彼女はシドニーのオリンピックのときに
「他の誰よりも早く走れた」
だけなのだ。

そこから派生する色々な要素の是非は問わない。
すべての物事には何かが関係するのだから。
すべては結果論である。

だからと言って考えない訳にはいかないのだ。
しかし考えた後でその行為を無意味と捉える。
ややこしい性格である。


最近は余裕があるんだろうな。
砂をかむほどの状況ではない。
だから服を着ていられるのだ。

2 Comments

中村の優勝インタビューはとても的を得ていた。彼女はマスコミに喰われるのか?

高橋の引退をどうのこうの言っているようだが、そんなの他人がどうこう言うことじゃないだろう。彼女の自由だ。
ほっといてやれ。

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